気まぐれなテレクラ女性に翻弄されるテレクラユーザーたちの午後
その待ち合わせ場所の駅前広場にはテレクラユーザーの男性が六人集まっていた。
一人、また一人と待ち合わせ場所にテレクラユーザーの男性が到着し、きたるテレクラセックスへの淡い期待を込めてそれぞれがじっとその場で待ちぼうけをくらわされている。
一人のテレクラユーザーの男性はイライラしながらタバコをふかしている。銘柄はどうやらわかばであるようだ。テレクラ女性はこのテレクラユーザーとディープキスをするときにコーヒーと混じり合った口臭に苦しめられることになるだろう。
ヘビースモーカーから最も近い場所にいるテレクラユーザーの男性はスマホゲームに夢中になっている。テレクラセックス以外の趣味はスマホゲームだけというテレクラ男性との会話は退屈すぎてテレクラ女性には耐え難い時間となるだろう。
その隣にいるテレクラユーザーの男性は待ち合わせ場所に立ったままボンヤリと考え事をしている。考え事をしているように見えるだけで、実は何も考えていないかもしれない。そもそもテレクラを使うような男が何かを考えるということが、どうにも考えられない。テレクラ男性とは基本的に考えない葦なのだから。
その背後で背中を向けているテレクラユーザーの男性はポケットのなかに手を突っ込んで膨らみかけた股間をまさぐっている。この始まりかけた勃起が、テレクラ女性との出会いの瞬間にピークを迎えてしまうのではなくて、テレクラ女性への前戯などが一通り終わってからなされる性器への挿入の瞬間にピークを迎えるものであってくれ、という祈りにも似た表情には切実な迫力がある。彼が不能になる日は刻一刻と近づいている。そして、裁きの日も。
少し離れたベンチに座るテレクラユーザーの男性は、座ったまま手を組んで殺気だけで鳩を飛ばすことに挑戦して暇を潰している。そのなけなしの殺気は、鳩にも、まわりにいるテレクラユーザーの男性にも絶対に届かないまま、殺気を放つ当のテレクラ男性本人のことを内部から蝕み、食い殺そうとする。テレクラ男性の内部は彼自身の殺気ですでに穴だらけになっている。
二つ隣のベンチでは、テレクラユーザーの男性がスナック菓子をばりぼりとかじって足元に食べかすを散らかしており、彼のまわりには少しずつ鳩が集まってきている。いや、鳩だけではない、こんな都会の殺伐とした駅前広場のどこに隠れていたというのか、うさぎ、いたち、りす、鹿、ヤギ、馬、牛といった動物たちがテレクラユーザーの男性の聖性を嗅ぎ取って彼のもとへと向かいつつあった。
遠くはスマトラ島からビントロング、ベンガルからはスローロリスも聖なるテレクラ男性に向かっての緩やかな移動を開始したようだが、到着は一体いつになることやら。少なくともテレクラ女性より早く到達するということはまずないであろう。テレクラ女性が彼の前に到着するということが仮にあるとしたらではあるが。
テレクラユーザーの男性たちは、一人一人が別々のテレクラ女性と待ち合わせているのか、それとも、一人のテレクラ女性がこの六人のテレクラユーザーを駅前広場に集められたのか、まるで知らない。いや、それ以前に、そもそも、自分の近くにいる別の男たちがテレクラユーザーであるということすら誰も知らない。テレクラユーザーの男性たちは見えない絆で繋がっている共同体であると同時に誰とも関わることができず没交渉のまま断絶し孤立した個でもあるのだ。
テレクラユーザーはそれぞれに利用しているテレクラが違っていた。無店舗型テレクラが多様化を極めている現在、テレクラユーザーが六人揃ったとして、同じテレクラを使っているユーザーが一人もいない、テレクラかぶりがない、ということは往々にしてよくあることである。これは特に驚くに値しない。六面体のサイコロの目が全部違うようなものだ。
しかし、どうだろう。それぞれが違うテレクラを使っているにも関わらず、彼らのなかでテレフォンセックスに興味がある人間が一人もいないということには多少なり驚かされるのではないだろうか。
これほどのテレクラユーザーが同じ場所に集客するなんて事態は、店内にテレクラユーザーがぎゅうぎゅうにひしめきあっていた店舗型テレクラが廃れて以来ひさしくないことだ。とくに無店舗型テレクラが主流の現在、テレクラユーザー同士がこれほど近い場所に集まるなんてことは滅多にないどころか、前代未聞でもあるのではないか。
それでいて、六人も雁首を揃えていながら、彼らのなかのひとりとしてテレフォンセックスプレイヤーではないとは!かつての店舗型テレクラであれば、テレクラユーザーが六人も揃えば、テレフォンセックスをプレイしている部屋の一つか二つは必ずあったものだが。
しかし、これは考えてみれば当然のことである。というのも、待ち合わせ場所に来ているという時点で彼らが「出会い目的」のテレクラユーザーであることは明らかなのであって、テレフォンセックスプレイヤーというのは、馬鹿面下げてのそのそとテレクラ女性との待ち合わせ場所に現れたりはしないものなのだ。だからといって、テレフォンセックスをプレイする人間が馬鹿面をしていないなどということを言いたいのではない。
テレフォンセックスプレイヤーが一人もいないということは、テレフォンセックスをプレイしてから「テレフォンセックスの相性が良かったから」という理由で出会い交渉しかけたテレクラユーザーが一人もいないということでもあり、その驚きもまた格別の印象を与えてくれるものであるだろう。
かれらテレクラユーザーの男性たちをこの駅前広場に集めてみせたテレクラ女性は、この私である。
私は、駅前広場を双眼鏡で覗くことができる少し離れた喫茶店の窓際に座り、私に呼び出されてなんの疑いもなく駅前にまで繰り出してきた六人の男たちを双眼鏡越しの円のなかに据えて、一人一人にその円を移動させながら、飽きもせず彼らの様子を眺めている。
円はセッティングをズラすと一つの円から二つの円へと分裂しようとする。セッティングを調整すると二つの円はまた一つの円として融合していく。私は円の分裂と融合を繰り返しながら、あるテレクラユーザーからあるテレクラユーザーに対象を移動させる。
律儀に一人目から六人目までを律儀になぞる順番で、もう何十周も彼らテレクラユーザーの男性たちを観察している。テレクラユーザーの男性たちは、待ち合わせ時間を過ぎても即アポに成功したテレクラ女性が一向に現れようとしないのに、まるで、その場所で彫刻に変身してしまったように位置を固定され、決して立ち去ろうとはせず、それぞれの動作を反復的に続けている。
テレクラ男のタバコはどれだけ吸っても新しい一本が取り出され尽きることがなく、スマホゲームのハイスコアは更新されつづけ、無思考の徹底はやがて禅へと接近し、ペニスはフルボッキと萎縮の中間地点で宙吊りになり、無尽蔵の殺気は決して枯れることがない泉から絶え間なく流れ出て、スナック菓子はおよそ購入しうるほとんどのメーカーを網羅して食い散らかされて動物たちの群れは次第にその輪を広げている。
それから、私は一番から六番まで順番に電話をかけてやる。ごめんなさい、急用ができてしまって、そちらに向かうことができないんです。テレクラセックスをするという約束だったのに、本当に悪いと思っています。申し訳ありません。
右手には双眼鏡を持って、左手にはスマホを持って、私は、ドタキャンの電話を受けたテレクラ男性たちの表情を見る。タバコ男は怒り、スマホゲーム男は困惑、無思考男は無表情、股間いじり男は安堵、殺気男は絶望、スナック菓子男は悟りの半目であった。
私が電話を切ると、一人、また一人と、待ち合わせ場所の駅前広場からテレクラ男たちが去っていく。未然に終わったテレクラセックスの熱い期待の余熱を携えながら、後ろ髪をひかれるように、去るといってもどこへ向かったらいいのか行き先もわからないままに、放浪者のような足取りで、三々五々、それぞれの墓がある方へと去っていく。
すべてのテレクラ男が去った待ち合わせ場所に、私は生身の肉体を運ぶ。そこには、聖なるテレクラ男が集めた動物たちの一部が残っていた。動物たちのなかに、一匹、精悍なつらがまえの連銭芦毛の馬が私の陰毛よりごわごわとした睫毛に覆われた眼を伏せて静かに佇んでいた。
私は、この連銭芦毛の知的かつ性的な佇まいにすっかり一目惚れしてしまった。今宵のテレクラセックスの相手は、この連銭芦毛以外には考えられない。
あなたと即ハメがしたい、という私の欲望は、言葉が通じない連銭芦毛に直接伝わったらしく、連銭芦毛は股ぐらの間のぶらぶらした長物を勃起させて、私のあとをついてき、その鼻面を私の股間に押しつけて匂いを嗅ぎ取ろうとする。
いい子だ。この連銭芦毛との即ハメが終わったら、私はこの連銭芦毛の馬主となろう。そして、連銭芦毛にラッキーコードという名前をつけて賞レースを総なめさせ、それから、優秀な種馬としての一生を送らせてやるつもり。私のラッキーコードの金玉から、競馬史に残るスターが大量に輩出することになるだろう。
でも、いまは壮大な夢を見るのではなく、まずはテレクラ獣姦の即ハメの美味、馬並みどころか馬そのものの巨大なペニスを堪能しなければなるまい。
[10月05日]人気のテレクラサイト一覧
関連記事
-
ソクアポクレス作による『テレクラのオイディプス』
テーバイのテレクラ王、オイディプスは決して逃れることができない呪われた運...
-
【規格外のパイオツを授けられし者】パイオツキングのメガ乳と相対す!
ハニーラインで巨乳の中の巨乳、即ち爆乳といえるレベルのとんでもないパイオツをもったOLとヤッ...
-
モデル並みに女性とテレクラで会えたから興奮が止まらない
僕は20代で自営業をやっているのですが、時折疲れてどこかに行ってしまいたくなることがある...
-
溢れんばかりの爆乳少女に中出しできたのはテレクラのおかげ
溢れんばかりの爆乳少女とプレイできたのは、テレクラのおかげです。 しかも中出しまででき...
-
中庸なセックスを繰り返す楽しさと難しさがテレクラの醍醐味
テレクラに何か特別な体験を求めているわけではない。自分にはありふれたマ○コとの出会いと、平凡...
-
衝撃的な巨乳とのセックスがテレクラで実現
ハニーラインを使っていたら、とんでもない巨乳と出会ってしまい、その衝撃の余波がすごいです。 ...
-
テレクラには光り輝くオマ○コを持つテレクラ女がいるらしい
「光るマ○コ?」 テレクラ仲間との定例会議的な飲み会の席も、宴もた...
-
テレクラ女性との四百回の即ハメに匹敵する濃厚射精
テレクラ女性とはいくら即ハメしても決して満足するということがない。ハメてもハメても飽き足らな...
-
セックス中毒の美女とテレクラで出会ってタダマン
テレクラはハニーラインをよく使っていますが、今回セックスすることになった女性は、ただでさえレ...
-
テレクラで即ハメした女性の膣中で永劫回帰したったwww
みずからの亀頭の先端の「ドピュ!」という破裂音さえ聞こえてきそうな壮絶な射精と同時に、快楽の...